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保育園給食の運営の選択肢とその特徴

はじめに

子どもの成長において、保育施設の給食の役割は大きく、その重要性を理解したうえで運営を行う必要があります。

本記事では、保育施設の代表的な給食運営方法のメリット・デメリットをまとめ、保育施設の給食の課題の解決に向けた新しい給食運営の方法をご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.保育施設の給食の重要性と課題
  3. 3.保育施設の給食運営の方法3選
    1. 3.1.①自園調理
    2. 3.2.②外部委託
    3. 3.3.③外部搬入
  4. 4.すくすくOisixからのご提案

保育施設の給食の重要性と課題

保育施設の給食は、子どもの心身の健康維持はもちろんのこと、食事を楽しむことの情緒的な意義を学ぶ場でもあります。

また、おいしくてバランスの良い給食を提供することにより好き嫌いの減少や、食育の機会となるなど、重要な役割を担っています。

また、幼少期に正しい食生活を身に付けることは、将来的な健康リスクの低減にもつながります。

前述した内容を実現するには、保育施設の栄養士は、給食献立の栄養面や喫食率に配慮をして食事提供をする必要があります。

さらに近年ではアレルギーを発症する子どもも多く、食物アレルギーに関する事故も多く発生していることから、個別に対応ができる安全な給食提供も求められています。

しかし、近年では少子化の影響から、保育施設の定員充足率が低下し、保育施設を取り巻く環境は厳しさを増しています。

同時に物価高騰や栄養士の採用・定着の難しさといった課題もあるため、質の良い給食運営を実現するために工夫が求められています。

こうした課題が多い中、保育施設が給食運営を行う方法としてどのようなものがあるのでしょうか?

前述した課題の解決に向けて、保育施設の代表的な運営方法をご紹介いたします。


保育施設の給食運営の方法3選

保育施設の給食の主となる運営方法は、自園調理外部委託外部搬入の3つです。

以降では、それぞれのメリット・デメリットをご紹介いたします。

①自園調理

1つ目の運営方法は、給食業務を自園の栄養士や調理員で運営する自園調理です。

保育施設の調理室で給食を調理する方法であり、保育施設が直接、栄養士や調理員を雇用したり、派遣の調理員に調理業務を任せて調理を行います。

そして、季節のイベントに合わせた給食提供や個別で対応が必要なアレルギー食の提供が可能なこと、保育士との連携も柔軟にできることも自園調理のメリットです。

一方デメリットは、栄養士や調理員を採用、管理する時間やコストなどがかかり、マネジメントが難航することも珍しくありません。

給与の課題や職場の人間関係、業務のマンネリ化などが原因で職員が定着しないこともよくあるケースです。

また、前述したように保育施設の給食は栄養面だけではなく、安全面の配慮も重要であるため、衛生・食材管理などを徹底しなければなりません。

②外部委託

2つ目の運営方法は、給食業務を給食委託サービス会社に外注(委託)する方法です。

自園調理と同様に、保育施設の調理室で給食を調理するので、できたてのおいしい給食を提供でき、調理員が調理している様子を見たり、おいしそうな給食の香りも感じることができるため、食育や情緒の発達の助けになります。

外部委託の場合も食育やイベントメニューなど細かな対応が可能です。

また、保育施設で職員を雇用する必要がないため、人材確保、労務管理における課題を解消でき、施設の給食業務の負担を減らすことができます。

デメリットとしては、現場だけでなく運営元の責任者とのやり取りが必要になり自園調理で可能なレスポンスの早さを再現することが難しいことが挙げられます。

委託時に業務内容が決まっているので、自園で運営するのに比べ、現場の保育士との細かなやり取りなどが難しくなる可能性もあり、安全性を考慮するためにも、委託前の確認がとても重要です。

③外部搬入

3つ目の運営方法は、給食センターやケータリング、弁当業者などを利用した外部搬入です。

ここで重要なのは、外部搬入に関してはすべての施設やすべての年齢で運営可能ということではないということです。

満3歳以上児に対する食事に関しては施設外で調理し搬入することが可能ですが、満3歳未満児に関してはNGとなっています。

出典:(文部科学省)「保育所・認定こども園における給食の外部搬入の実施可否」

  別表 保育所・認定こども園における給食の外部搬入の実施の可否に係る整理表:文部科学省 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/050/shiryo/attach/1366880.htm

(令和5年12月6日に利用)


メリットとしては、自園での調理の必要がなくなるため、調理員の確保、調理設備の設置、メンテナンス、食材・衛生管理などコストや負担が軽減されます。

一方で、できたての給食を提供できないのは①②でお伝えした食育や情緒の発達という面では、大きなデメリットとなる可能性もあります。

また、外部搬入ではアレルギー対応など「調理・個別対応に関する課題」や「食育の推進の課題」「職員間の連携に関する課題」があるとの報告もありますのでそれらを考慮した導入が必要となります。

出典:「保育所の食事の提供をめぐる現状」(厚生労働省)

  https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shokujiguide1_3.pdf https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/shokujiguide1_3.pdf

(令和5年12月6日に利用)


すくすくOisixからのご提案

給食運営の新しい方法としてすくすくOisixの手づくり給食ミールキットの活用があります。

手づくり給食ミールキットは、保育施設の給食向けにOisixがノウハウを活かして開発した新しい給食のかたちです。

昼食の食材が一部カットされた状態で必要量だけ届き、調理と片付けを省力化することが可能です。

そのため、自園の子どもたちに合わせた味付けの工夫や食育の時間を確保することができます。

保育施設の給食・食育に関わる職員の業務負荷軽減ができ、今まで以上に「食事の介助」や「食育」の時間を創出することが可能となります。

より詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

  すくすくOisixの手づくり給食ミールキット すくすくOisixの手づくり給食ミールキットの紹介 保育施設向け給食サービス すくすくOisix

そのほか、独自の食育コンテンツ提供もあり、栄養士をサポートできるコンテンツが豊富に用意されています。

今年4月からシダックス株式会社との協業を進めており、既に同社の委託調理において複数の施設でOisixのミールキットの使用実績があります。

その為、委託調理でも自園調理と同様に業務負担の軽減や標準化オペレーションが可能となっていおり、安定稼働をしつつ食育なども施設様とご相談させていただきながら進めていくことが可能になります。

Oisixのサービス【すくすくOisix】ついてご興味のある方は以下よりお問い合わせください。


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